L3自動運転車の開発競争激化、中国で走行テスト続々

中国で自動運転L3(条件付き自動運転)の公道走行テストに向けた企業の動きが活発化している。中国では昨年11月、一般向けの自動運転車の走行テストが解禁され、指定された都市内を自動運転レベル3〜4で試験走行できるようになった。自動運転車の開発競争は一段と加速しそうだ。

統計によれば、これまでに比亜迪(BYD)、BMW、メルセデス・ベンツ、長安汽車系の阿維塔(AVATR)と深藍(Deepal AUTO)、極狐(ARCFOX)などがL3自動運転車の公道テスト用ナンバーを取得した。今後、華為(ファーウェイ)、蔚来(NIO)、小鵬(シャオペン)、理想汽車(Liオート)なども同ナンバーを取得できる見通しだ。

BYDは1月16日に「自動車スマート化戦略」を発表し、将来的に自動車スマート化事業に1,000億元(約20兆800億円)の開発費用を投じる計画を明らかにした。今後は、20万元以上の車種に高度なスマートドライビングシステムをオプションとして提供し、30万元以上の車種では標準装備とする方針だ。

業界関係者によれば、スマートドライブの領域においては、華為と小鵬汽車の技術力も注目される。2社の同技術レベルはほぼ同等で、BYDに勝るとの見方もある。

自動運転トラック技術を開発する図森未来(TuSimple)のカク佳男・最高経営責任者(CEO)は、米ナスダック市場での上場廃止を説明した際、事業の軸足を中国に移すことを明らかにし、「中国は事業コストが低く、サプライチェーンも完備されており、レベル4自動運転技術の開発を進める上でも非常に良好な政策的基礎がある」と述べた。

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