高所作業ロボット市場が急拡大、投資マネー流入

(北京史河機器人のウェブサイトより)

高所作業ロボット市場が爆発的に成長している。第三者調査機関の報告によると、高所作業ロボットは現在、中国の造船業界における普及率が20%に達した。社会で大規模に普及に向かう転換点を突破したとされている。

投資マネーも同市場に流れ込んでいる。米国ではGecko Robotics(ゲッコー・ロボティクス)が今年6月、シリーズDにて1億2500万ドル(約185億8600万円)の資金調達を完了し、評価額は12億5000万ドルに跳ね上がった。ほぼ同時期に中国では、同分野におけるリーディングカンパニーである北京史河機器人(Shihe Robot)が、シリーズB+以降の複数回にわたるラウンドで合計数億元の資金調達を完了した。

高所作業ロボットは、高所での自動化ニーズを解決するものであり、船舶、化学、エネルギー、建築といった主要なインフラ産業をカバーする。長年の業界発展とロボット産業チェーン全体の成熟に伴い、磁気吸着材料や関節モーターといった核心部分で技術的なブレークスルーを遂げており、広大な需要と成熟した技術条件が重なり、ロボット業界で脚光を浴びつつある。

高所作業シーンは、船舶、化学、エネルギーなどの産業分野や、外壁、橋梁・トンネル、空港などの大規模インフラ分野で随所にみられる。造船業界に限ってみれば、高所作業ロボットの中国での普及率は20%という転換点に達しており、まもなく爆発的な成長期を迎えるとみられる。

さらに活用シーンは拡大傾向にある。史河機器人では、依然として造船業界が最大の収益源となっているがその割合は年々減少傾向にある。同社の許最高経営責任者(CEO)は「化学、エネルギーなど新しい業界でのビジネスが年々拡大しているためだ」とその理由を説明した。

史河机器人

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