米Apple、新型プロセッサ「A19 Pro」など4種を発表

(アップルの発表より)

米Apple(アップル)は現地時間10日、秋の新製品発表会で新型プロセッサ4種類を発表した。第3世代3ナノメートル(nm)プロセスを採用した新世代スマートフォン用プロセッサ「A19 Pro」「A19」に加え、自社開発の「N1」無線ネットワークチップと新型モデム「C1X」を披露した。

iPhone 17の標準モデルにはA19が搭載され、上位モデルにはより高性能なA19 Proが搭載する。これらは台湾積体電路製造(TSMC、台積電)の最新3nmプロセス「N3P」で製造されているとみられ、次期iPadやMac向けの「M5」チップにも同じ工法が採用される見込みだ。また、全てのiPhone 17シリーズに最新のN1無線チップが標準搭載され、Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応する。

A19 ProはApple史上最も高性能なiPhone向けチップで、6コアCPUと6コア/5コアGPUを備え、大容量キャッシュとメモリーを搭載。各GPU(画像処理半導体)コアにはニューラルネットワークアクセラレーターが組み込まれている。さらに、これまでで最も優れた放熱設計を採用し、iPhone 17 ProおよびPro Maxに搭載される6コアGPUは、持続性能が前世代比で40%向上するとAppleは説明した。

A19も性能と電力効率が大幅に向上しており、6コアCPUと5コアGPUを搭載。CPUは高性能コア2基と高効率コア4基で構成され、表示エンジン、ISP(画像信号プロセッサ)、ニューラルエンジンが強化されている。

新しいN1無線チップはWi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadなど最新の無線規格に対応。これにより、パーソナルホットスポットやAirDropといった機能の性能と信頼性が向上する。Appleは長年、Apple WatchやAirPods向けに無線チップを開発してきたが、今回初めてiPhone全機種に自社開発品を全面採用した。

さらに、今春発表された「C1」モデムに続き、わずか半年で新型「C1X」モデムも投入。速度はC1の2倍に達し、iPhone 16 Proのモデムを上回る高速性を実現しつつ、消費電力は30%低減。Appleは「C1XはiPhone史上最も省電力なモデム」としている。

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