中国の半導体輸出拡大、国内市場飽和で

中国の半導体業界が輸出攻勢を強めている。中国では、米国の対中規制により「半導体国産化」の機運が高まっているが、レガシー半導体(非先端プロセスを用いた半導体)の市場には飽和がみられており、半導体企業の内部競争は激化。新たな市場獲得に向けて海外へと目を向け始めた。
中国の半導体業界の2024年の販売収入は1兆4300億元(約29兆5200億円)だった。同年のIC(集積回路)の輸入額は前年比10.4%増の3856億5000万米ドル(約57兆8716億円)だったのに対し、輸出額は17.4%増の1595米ドルで、輸出の伸びが輸入を7ポイント上回った。今年1~2月のIC輸出額は前年同期比11.9%増加した。
重慶芯聯微電子の李海明副総経理によると、55ナノメートル、および28~40ナノメートルの半導体ウエハーは3年前の時点で国内需要が供給を大きく上回っていたが、現在は50ナノ、40ナノの両プロセスともに、国産の製造設備と半導体製品に対する需要が飽和した。
国際半導体製造装置材料協会(SEMI)によると、2025年の半導体製造設備への投資額は世界全体で1215億米ドルとなり、26年には1394億米ドルに達する見通し。27年までの2年間で105カ所の半導体ウエハー工場が稼働を始め、うちアジアで75カ所を占める見込みだ。
SEMIによると、中国の計算向け半導体製造設備の投資額は25年に380億米ドルに達し、26年には、AI(人工知能)計算向けのAI半導体の需要拡大を追い風に、さらに18%増えると予想されている。