中国で「生成AI×クルマ」の開発進む、小鵬汽車や百度など
中国で生成AI(人工知能)のクルマへの応用が加速している。電気自動車(EV)メーカーだけでなく、百度(バイドゥ)や騰訊(テンセント)などネット大手がその生成AI技術でクルマ産業のソリューションを開発している。
先月末に開かれた北京モーターショーでは、多くの完成車メーカーが生成AIを使う車載システムの搭載計画を発表した。
新興EV(電気自動車)メーカー、小鵬汽車(シャオペン)の何小鵬最高経営責任者(CEO)は、次世代スマートコックピットシステム「天璣(Tianji)」を皮切りに、生成AIを全面導入すると宣言した。
哪吒汽車(NETA)は、ネットセキュリティサービスを手掛ける奇虎360(Qihoo360)と共同開発した生成AI「乾坤圏」を「Over The Air(OTA)」方式で新型ミッドサイズSUV(スポーツ多目的車)に初搭載すると発表した。
東風汽車集団傘下の新エネルギー車(NEV)メーカーである嵐図汽車(VOYAH)はモーターショー開幕前日、華為科技とスマートコックピット、ADAS(先進運転支援システム)・自動運転の分野で提携すると発表した。スマートコックピットの分野では、生成AIを使った対話システムによって、自然な対話を実現する。
このほか、ネット大手の百度と騰訊控股(テンセント)も生成AIをクルマに活用するソリューションを発表した。テンセントのソリューションは、スマートコックピットに限らず、クルマの開発、生産、販売などの各業務フローに応用できるという。