中国初の協働ロボット株、越疆機械人が香港でIPO
中国の工業用協働ロボットメーカー、深セン市越疆機械人(広東省深セン市)が23日、香港証券取引所(HKEX)のメインボードに上場した。 中国初の協働ロボット銘柄が誕生となった。
越疆機械人は2015年の設立。スマートロボットアームの開発を手掛けており、製品には6軸協働ロボット、産業用デスクトップ4軸協働ロボット、4軸スカラ協働ロボットなどがある。2023年現在、同社の世界累計出荷台数は7万2000台に達し、米国、欧州連合、日本、東南アジアなど世界80以上の国と地域で事業を展開し、海外売上高は59%を占めている。
同社はIPOで調達した資金で研究開発(R&D)や生産能力を強化するほか、海外での販売網も拡大する計画だ。
中国では協働ロボット市場が急速に成長している。関連機関のデータによると、23年の協働ロボット市場規模は14億8000万元(約318億2000万円)、出荷台数は3万台に達した。自動車や家電、電池などの生産現場での溶接やはんだ付けなどで導入が進んでいるほか、医療や教育などの分野でも需要が拡大している。
日本など海外進出する中国協働ロボットメーカーも増えている。データによると、2024年上半期(1〜6月)の中国の協働ロボットの輸出台数は前年同期比61.7%増の4182台だった。
世界の協働ロボットの市場規模は30年までに19億8800万米ドル(約3121億1600万円)に達し、今後数年間の年平均成長率(CAGR)は11.77%に達すると見込まれている。