BYD、24年からEV全車種にNVIDIAのプロセッサ搭載へ
米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)は米国時間21日、中国の大手電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)が2024年から全車種にNVIDIAのスマートカー向け集中コンピューティングプラットフォームプロセッサ「NVIDIA Drive Orin」を搭載する業務提携を結んだと発表した。
DRIVE Orinはスマートカー向けプロセッサで、22年に生産開始し、電気自動車(EV)や自動運転のロボタクシー、シャトルバスなどに搭載されている。1 秒あたり最大 254 兆回の操作を実行でき、AI コックピットや自動運転機能を強化、多数のディープ ニューラル ネットワークを同時に実行して高い安全性を確保する。自動車システムは将来的に、多くの組み込みコントローラーをベースにしたものから、高性能な集中型コンピューターの搭載となり、自動車のライフサイクル全体を通じてソフトウエアの更新で機能を提供・強化できるようになるとしている。
BYDはまず初めに「王朝(Dynasty)」シリーズと「海洋(Ocean)」シリーズの複数モデルでDRIVE Orinの搭載を開始し、「より安全でスマートな車を市場に投入していく」と述べた。 BYDは今年初めにも、NVIDIAのクラウドゲームサービス「GeForce NOW」を導入して車内体験を強化すると発表していた。