BYD、自社開発のスマート運転アルゴリズムを11月に量産化か
中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD、広東省深セン市)が、自社開発のスマート運転システム向けのアルゴリズム「Orin N」について、早ければ11月にも量産車に搭載するもようだ。
BYDのスマートドライビングチーム「天狼団隊」(旧第五事業部スマート運転開発チーム)がアルゴリズム「Orin N」の開発を進めていた。
BYDは同チームを「BYD汽車新技術研究所」に統合するとともに、米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)、自動運転向け人工知能(AI)チップを開発する中国のスタートアップ、地平線機器人(ホライズン・ロボティクス)、黒芝麻智能科技(ブラックセサミ)などと協力し、スマート運転の研究開発を共同で推進する。
BYDは今年1月のイベント「夢想日(ドリームデー)」で、「車両全体のスマート化」戦略を打ち出し、車載スマートドライブのペースを加速させている。
BYDは、アーキテクチャ「璇璣」、デジタルシーケンス「DiPilot」などのコア技術を保有している。昨年7月に発表した量産型スマート運転支援システム 「天神之眼」は自動車メーカーが設計、開発、生産まですべて自社で行う世界初の車載コンピューティング・プラットフォームで、既にEV「仰望U8」「騰勢N7」など一部のモデルで採用されている。
また、BYDは来年、高レベルのスマート運転(高速NOAクラス)技術を10万元クラスのモデル車種にも搭載し、スマート運転技術をさらに普及させる計画だ。