米スペースX、400億ドルの借入金でGPU調達へ

米宇宙開発企業SpaceXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、同社が400億ドル(約6兆円)の債務調達を取りまとめたと明らかにした。資金は主に人工知能(AI)向けGPU(画像処理半導体)の購入に充てる。AI計算基盤の構築に巨額の資金が必要となるなか、マスク氏は、コアウィーブ(CoreWeave)などの新興クラウド事業者で大規模な業界再編や経営破綻が起きる可能性があるとの見方を示した。一方、スペースXがこうした企業を買収する考えはないとしている。

米東部時間の25日、マスク氏はSNSのX(旧ツイッター)への投稿で、400億ドルの債務調達がまとまったと発表した。今回の調達が実現した背景には、同社の投資適格級の信用格付けに加え、衛星インターネット事業「スターリンク」やロケット打ち上げ事業が生み出す収益があるという。

ただ、マスク氏の投稿では、取引が「まとまった」とする具体的な意味は明確になっておらず、債務の発行条件や金利などの価格設定が確定したかどうかも明らかになっていない。

マスク氏によると、調達資金の大半は償還可能な債務で、GPUの購入に充てる。購入した半導体は2027年第1四半期(1~3月)と第2四半期(4~6月)に納入される予定で、2026年第4四半期(10~12月)の業績への影響は限定的という。

最高財務責任者(CFO)のブレット・ジョンセン氏は、第4四半期の設備投資額が350億~400億ドルに達する見通しを示している。ロイター通信は10月上旬、スペースXが米エヌビディア製のAI半導体を調達するため、銀行や資産運用会社と400億ドルの資金調達について協議していると報じていた。

今回の大型調達は、AIブームの拡大に伴い、先端半導体の確保やAI開発を支える計算基盤の整備に必要な資金が急増していることを浮き彫りにした。大手テクノロジー企業が高性能プロセッサーの確保を競うなか、AIインフラへの投資負担は一段と重くなっている。

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