百度、製造コスト25万元の量産型L4無人自動運転車を発表
中国インターネット検索大手の百度(北京市、バイドゥ)は21日、製造コストを25万元(約508万円)に抑えた第6世代の無人自動運転車「Apollo RT6」の量産化を発表した。早ければ2023年に百度の無人自動運転タクシーサービスに投入する。
Apollo RT6は、百度が独自開発した量産型で、LIDER(レーザーレーダー、ライダー)やカメラなど38個のセンサーを搭載しており、運転席のハンドルを外すこともできる。製造コストは同業他社の1割程度で、新エネルギー車(NEV)に相当する。23年にインターネット予約サービス「夢ト快跑(Apollo Go)」を使った、自動運転有料タクシーに投入後、中国全土に数万台を配備する計画だ。
百度は昨年8月、「夢ト快跑」を使った自動運転有料ロボットタクシーの運行を開始した。現在、北京市、上海市、広東省の広州市と深セン市など10都市で走行している。安全係が運転席に乗車しており、搭乗回数は100万人を超えた。今年4月北京市で、運転席に乗車しない無人自動運転タクシー有料サービス実験が正式に開始となり、百度は認可を取得している。
百度の創業者で董事長兼最高経営責任者(CEO)の李彦宏氏は「中国に数万台の無人自動運転車両を配備する。将来の無人タクシーの料金は、現在の半分になるだろう」と述べた。