トランプ米大統領、中国への関税10%引き上げを発表

トランプ米大統領は現地時間2月27日、メキシコとカナダに対する25%関税を予定通り3月4日に発効させる一方、中国製品に対する関税を4日にさらに10%引き上げると発表した。
2月4日にすでに発効していた10%の追加関税に積み重ねるため、中国からの輸入品に対する新たな関税は計20%になる見通しだ。米中の貿易戦争の激化が懸念される。
中国商務部の報道官は28日、米側が対米輸出中国製品にさらに10%の関税を課すとしていることについて、「中国は繰り返し一方的な関税は世界貿易機関(WTO)のルールに違反し、多国間貿易システムを弱体化させると述べてきた。中国はこれに断固反対する」と非難。「米国は常に客観的事実を無視しており、以前はフェンタニルなどを理由に中国に10%の関税を課し、現在は再び関税を課すと脅している。このような行動は、自国の問題解決に役立たないだけでなく、米国の企業や消費者の負担を悪化させ、世界の産業チェーンの安定を損なうことになる」と述べた。