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米国、4日からカナダ･メキシコ･中国に関税
中国「対抗措置講じる」
トランプ米大統領は1日、カナダ・メキシコからの輸入品全体に25%の関税、中国に10%の追加関税をかけるための大統領令に署名した。いずれも4日に発動する。トランプ氏は「合成薬フェンタニルを含む不法入国者と麻薬の脅威は『国家緊急事態』だとして、危機が緩和されるまで関税を課す」とした。
追加関税は米東部時間4日午前0時1分（日本時間同日午後2時1分）以降の輸入分から適用する。各国から報復措置が取られた場合、さらなる税率の引き上げや対象品目の拡大措置を検討する。
中国に対しては、フェンタニル対策で「全面的な協力を得るまで」課税を続ける方針だ。米政府（ホワイトハウス）は、「フェンタニルなどの密輸麻薬が、違法な流通網を通じて米国に流入し、公衆衛生の危機を含む国家的緊急事態を引き起こしていることは明らか。中国当局はこれを食い止め、国際犯罪組織によるマネーロンダリングを阻止するために必要な行動を取ることができなかった」と主張した。
ただしカナダ産の石油や、リチウムやウランなどの重要鉱物などの税率は10%に抑え、米国への悪影響を抑制する。
米国には、簡単な手続きだけで輸入できる小口貨物（800米ドル以下）には関税を課しておらず、追加関税はこの制度の対象外とした。
トランプ大統領の決定に対し、中国外交部と商務部は2日、「中国は強く不満で、断固として反対する。正当な権益を守るために対抗措置を講じる」と非難する声明を発表。そのうえで、「米国の一方的なやり方はWTO（世界貿易機関）のルールに違反している」として、WTOに提訴する方針を示した。
Fact Sheet: President Donald J. Trump Imposes Tariffs on Imports from Canada, Mexico and China
