日産とホンダの経営統合、台湾・鴻海が資本参加意向か

2016年にシャープを買収

ホンダと日産自動車が、経営統合に向けて協議していることについて、電気自動車(EV)分野への投資を加速している台湾の電子機器受託製造サービス(EMS)世界最大手、鴻海(ホンハイ)精密工業が日産に資本参加する意向を示しているもようだ。

新浪金融など中国各メディアが18日伝えた。ある事情通によると、鴻海は日産自動車に対して資本参加を打診しており、過半数の株式取得による買収のほか、自動車関連の同社工場や設備など全ての資産の買収にも興味を持っているという。ただ日産が鴻海と実際に話し合いをしたのか、それともその申し出を拒否したのかは不明だ。

鴻海のEV担当最高戦略責任者である関潤氏は以前、日産の副執行役員だったという関係性も指摘されている。

鴻海は2016年にシャープを買収している。

鴻海は2019年にEV市場への参入を宣言して以降、EVや車載パワー半導体などを自前生産するための体制を整えてきた。21年に台湾の電子部品大手、国巨(ヤゲオ)と車載半導体を生産する共同出資会社を設立。22年には米自動車メーカーのLordstownMotors(ロードスタウンモーターズ)から買収した年産35万台規模のオハイオ工場をEV生産拠点として整備を進めている。23年にはドイツのインフィニオンテクノロジーズと共同でEVの航続距離を延ばす炭化ケイ素(SiC)技術の開発を進める研究所を台湾に設立した。今年9月には同社の最新EVモデル「ModelD」を発表した。

ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議に入った。これに関して日産とホンダはそれぞれ声明を発表し、「今年3月に発表した通り、両社は互いの強みを最大限に活かすため、将来的な協力の可能性をさまざまな形で模索している」と述べ、「適切な時期に」進展があれば関係者に報告するとした。 情報筋によると、ホンダと日産は、早ければ今月23日にも合併の可能性に関する声明を発表するという。

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