MDT、スマートフォンやウェアラブルデバイス向け超小型TMRセンサーTMR3016/TMR3017をSensors Converge 2024で発表
MDTの先進的なTMRセンサー製造施設で、民生用電子機器向けに数十億ユニットの大容量製造をサポート
カリフォルニア州サンタクララおよび張家港市(中国), 2024年6月25日 /PRNewswire/ — トンネル磁気抵抗効果(Tunneling Magnetoresistance、英文略称TMR)技術に特化した磁気センサーの大手メーカー、マルチ・ディメンジョン・テクノロジー Co., Ltd.(MDT)は、新しい超小型TMR角度センサーシリーズTMR3016およびTMR3017をSensors Converge 2024で発表しました。
TMR3016およびTMR3017は、スマートフォンのカメラモジュール用ボイスコイルモーター(VCM)の微小変位測定や、スマートウェアラブルデバイスの軸上または軸外の角度位置測定など、民生用電子機器の用途向けに設計されています。各センサーは、4つの高感度TMRセンシング素子を備えたシングルフルブリッジを特徴としています。TMR3016は単軸センサーで、磁界の角度方向の正弦波形を表す2つの差動出力信号を提供します。TMR3017は、磁界の方向のサイン波形とコサイン波形を表す2つのシングルエンド出力信号を提供し、360度の2軸測定と温度補償ソリューションを可能にします。どちらのセンサーも、飽和磁界で動作するように設計されています。出力信号は、磁界の角度方向によってのみ変化し、磁場強度には依存しないため、外部磁界の干渉に対して本質的に耐性を備えています。両センサーとも、超小型のDFN4パッケージ(0.8×0.4×0.23mm)で出荷されます。
TMR3016、TMR3017、および最近リリースされたTMR4101磁気スケールセンサーは、MDTの最新の民生用TMRセンサーシリーズの一部で、スマートフォンのカメラオートフォーカス向けにアップグレードされたソリューションを提供します。設計、製造、パッケージング、テストの全工程を、MDTが自社所有するTMRセンサー製造施設で行います。同施設は、年間数十億ユニットというTMRセンサーの生産能力をサポートし、民生用電子機器市場の産業パートナーの大量需要に応えています。
TMR3016/TMR3017の主な特長:
- 直線変位測定で、ミクロンオーダーの優れた再現性と精度を発揮
- スペースに制約のある民生機器向けに最適な超小型のDFN4パッケージ(0.8×0.4×0.23mm)
- 機械的な位置ズレや空隙変化に対して余裕のある許容範囲を有し、大きな信号出力を提供
- 外部磁界の干渉に対して強い耐性を持つ
- RoHS指令およびREACH規制に適合
MDTのTMRセンサーの全ラインアップは、Digi-Key株式会社や当社のオンラインストア(www.tmr-sensors.com)からご注文いただけます。大量注文に関する価格設定、納期、技術的なお問い合わせは、当社営業部(sales@dowayusa.com)までご連絡ください。また、6月24日から26日までアメリカのカリフォルニア州サンタクララで開催されるSensors Converge 2024のブース909にてご対応させていただきます。
MDTについて
マルチ・ディメンジョン・テクノロジー(MultiDimension Technology)は2010年に中国江蘇省張家港市で設立され、中国は北京、上海、成都、寧波、日本は東京、米国はカリフォルニア州サンノゼに支社を構えています。MDTは独自の知的財産ポートフォリオ、最も条件の厳しいアプリケーション需要を満たす高性能、低コストのTMR磁気センサの量産に対応可能な最先端の製造能力を開発しました。MDTは、磁気センサ技術とエンジニアリング業務における優れた専門家と熟練者で構成される中核経営陣に率いられ、お客様のために付加価値を創造し、その成功に向けて尽力しています。MDTに関する詳しい情報は、http://www.multidimensiontech.comをご覧ください。