中国で衛星インターネットに投資機運、低軌道衛星の量産実現

デジタル経済発展計画に盛り込まれる

災害時などでも途絶えることがない衛星通信への投資が中国のデジタル化を加速しそうだ(参考写真)

デジタル経済が進展する中国で、衛星インターネット分野への投資機運が高まっている。中国国務院(中央政府)が12日発表した「第14次五カ年(2021~25年)デジタル経済発展計画」では、サイバーセキュリティーやデジタル通貨と並び、「空間情報インフラの進化・レベルアップを積極的かつ安定的に推進していく」との文言が盛り込まれ、衛星通信ネットワークや衛星インターネットの構築を加速する方針が示された。19日付財聯社が伝えた。

軌道衛星の開発を手掛ける銀河航天(北京)科技はこのほど、独自開発した低軌道ブロードバンド通信衛星6基を出荷した。同種の衛星の量産は中国で初めて。すでに発射場に運ばれており、3月までの打ち上げを予定している。打ち上げに成功すれば、衛星インターネットの試験網が構築され、1回に30分以上の連続通信サービスが可能になる。

低軌道衛星の量産が実現したことを受け、華西証券は、衛星通信・インターネット領域で投資価値の高い分野として、◇ロケットの製造・発射事業◇通信衛星の製造◇通信衛星の活用――を列挙した。

衛星インターネットは2020年4月、国家発展改革委員会によって、中国が掲げる「新型インフラ」戦略における情報インフラの一つに指定された。21年4月には。衛星インターネットを運営する中央企業「中国衛星網絡集団」が設立されている。

 

国务院关于印发“十四五”数字经济发展规划的通知

 

数字经济建设又一重要方向有新突破!低轨通信卫星批产后,还有哪些方向值得布局?

 

河航天(北京)科技有限公司

 

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