EVの極狐汽車、24年に日本市場に参入へ
中国大手自動車メーカー、北京汽車集団傘下で、電気自動車(EV)メーカー北京藍谷極狐汽車科技(Arcfox、北京市)は10日、8日に北京藍谷極狐汽車科技の完全子会社である北汽新能源と日本のEVスタートアップ、TURING(千葉県柏市)が協力意向書に調印したと発表した。極狐汽車は2024年、TURINGを通じて日本のEV乗用車市場に参入する計画だ。
合意書によると、極狐汽車のEV「極狐阿爾法S」をTURINGが日本市場に合わせてスマート運転などの改良を施し、日本市場で販売を開始する。 また両社は今後、日本市場における自動運転走行技術の商業化を引き続き検討していく。
TURINGは2021年8月の設立。自動運転技術の開発と普及に取り組んでいる。 25年にEV工場を設立し、27年に完全自動運転EVの量産化、30年に生産台数1万台を目指している。
中国EV乗用車メーカーの日本進出が加速している。比亜迪(BYD、広東省深セン市)が15年に電気バスの販売を日本で開始したほか、23年1月にはEV乗用車の「ATTO 3」などを日本で発売している。
日本自動車販売協会連合会(JADA)によると、22年の日本の新車販売台数は421万3,000台で、このうちEVは約5万9,000台と1.5%にも満たない。日本自動車輸入組合(JAIA)によると、22年の外資系企業による日本でのEV販売台数は1万4,341台となり、初めて1万台を超えた。