テンセントの犬型ロボット、事前学習済みモデル導入で「知能」獲得

テンセント自主開発の犬型ロボット「Max」(同社リリースより)

中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント、広東省深セン市)のロボット研究専門組織「Tencent Robotics X」は14日、最新の事前学習済み人工知能(AI)モデルと強化学習技術をロボット制御の分野に応用することで、自主開発の犬型ロボット「Max」のフレキシビリティと意思決定能力を大幅に向上させたと発表した。

Maxに対して、さまざまな技能、知識を段階的に学習、習得させた。これによってMaxは、新しい複雑な環境に直面した際、これまでに蓄積したさまざまなレベルの知識を用いて柔軟に対応できるようになった。

学習は3段階に分けて実施。第1段階は、歩く、走る、後ろ足で立つといった犬の運動動作のデータを収集した上で、これらのデータを使って、エミュレータに模倣学習タスクを構築。さらにこれらのデータ情報を深層ニューラルネットワークに圧縮させた。第2段階では、第一段階で習得した動作と、周囲の環境・状況を把握するためのセンサを連携させた。

第3段階では、第1、2段階の事前学習で獲得したニューラルネットワークを利用して、Maxが最上レベルの学習問題を解決できるようにした。

各学習段階で習得した知識はいずれも拡充と調整が可能で、Maxは自ら学習することを学び、賢くなっていくという。

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