中国の人工太陽、世界新記録を樹立

中国科学院合肥物质科学研究院の「人口太陽」(同研究院のウェブサイトより)

中国科学院合肥物质科学研究院で12日、「人口太陽」と呼ばれる核融合エネルギー炉の実験で世界新記録を記録した。安徽財経網など各紙が伝えた。

核融合エネルギー炉である全超伝導トカマク型核融合実験装置(EAST)の試験運転を行い、高出力での403秒間の定常ロングパルス高閉じ込めモードプラズマ運転に成功した。トカマク装置の定常高閉じ込めモード運転における世界新記録という。

EASTは、数億℃のプラズマを強力な磁場で真空容器に長時間閉じ込め、核融合反応を安定的に継続させる装置。 反応原理は太陽内部の核融合反応に似ているため、「人工太陽」と呼ばれている。核融合エネルギーの原料は豊富にあり、汚染もないことから、制御核融合は人類にとって「究極のエネルギー源」と位置づけられている。

EASTが達成した最新の成果は、中国が核融合エネルギー炉を独自に建設・運営し、国際核融合エネルギー実験炉(ITER)を運営するための重要な実験基盤にもなりそうだ。

ITERは現在、世界最大の核融合プロジェクトで、中国、欧州連合、インド、日本、韓国、ロシア、米国が共同で建設する国際科学プロジェクト。中国は2006年に同プロジェクトに参画し、08年には本格的なITER計画を策定し、研究開発(R&D)と製造の約10%を担っている。

EAST实现世界上最长时间高约束模等离子体运行

中国科学院合肥物质科学研究院

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