中国のばら積み貨物船、ホルムズ海峡を通過か=イラン紛争

中国と関連があるとみられるばら積み貨物船がホルムズ海峡を通過した可能性が浮上している。船舶のAIS(自動船舶識別装置)信号には「中国所有」と表示されていたが、運航会社は現時点で詳細な説明を控えている。
英ロイター通信は5日、AIS(船舶自動識別装置)信号で「中国所有(CHINA OWNER)」と表示されたばら積み貨物船がホルムズ海峡を通過したと報じた。
中国メディアの鳳凰網が船舶データプラットフォーム「MagicPort」で確認したところ、この船は「鉄娘子号(Iron Maiden)」という名称で、運航管理者として「上海塞図斯海運」が登録されている。同社の公式サイトによると英語名は「Cetus Maritime」で、公開情報では中国企業「興達航運(Xingda Shipping)」と同一企業とされる。
鳳凰網は、興達航運の楊新天最高経営責任者(CEO)に対し、同社が運航する船舶がホルムズ海峡を通過したかどうかを問い合わせた。これに対し楊氏は「そのような質問にはお答えできない。申し訳ない」と回答。そのうえで「会社として統一した公式見解を出す予定だが、現時点ではまだない」と説明した。
一方、MagicPortの資料によると、「鉄娘子号」の運航管理は中国企業が担っているものの、船舶の登録上の所有者はパナマに本拠を置く「MI-DAS LINE SA」とされている。
同社は58隻の船隊を保有しており、その半数以上が船齢5年未満の比較的新しい船舶で、主にアブダビ周辺で活動している。また、連絡先住所は日本の海運会社「Doun Kisen KK」に関連付けられているという。
船舶追跡データによれば、この船は5日未明、目的地表示を「For Orders(待機中)」から「中国所有」へ変更し、オマーン沿岸に沿う形で慎重に海峡を通過したとされる。
さらに船舶追跡サイトの情報では、同船は3月2日にアラブ首長国連邦のジェベル・アリ港を出港し、シャルジャ港で約2時間停泊。その後、3月4日未明に再び出航し、海峡通過後の目的地は「不明」と表示されている。



