MDTは、Sensor+Test 2024展示会において、マイクロメートル精度の磁気スケールセンサー「TMR4101」の世界販売を開始
TMRセンサーと0.4 mmピッチの磁気スケールを組み合わせた新しいソリューションにより、優れた温度安定性と外部磁界への高い耐性を持つ、家電製品や産業機器のアプリケーションにおけるミクロンレベルの精度での正確な直線変位測定が可能になりました。
ニュルンベルク・ドイツおよび張家港・中国, 2024年6月11日 /PRNewswire/ — 磁気センサー分野のリーディングメーカーであるマルチ・ディメンジョン・テクノロジー マルチ・ディメンジョン・テクノロジー株式会社 (MDT)は、トンネル磁気抵抗(TMR)技術の専門メーカーです。同社は、 Sensor+Test 2024展示会において、マイクロメートルの精度を持つ磁気スケールセンサー 「TMR4101」の世界販売を開始しました。
TMR4101磁気スケールセンサーは、カメラのオートフォーカスやズーム機能、ミクロンレベルの変位測定、直線/角度位置検出、磁気エンコーダなど、家電製品や産業用アプリケーションに最適に設計されています。このセンサーは、0.4 mmのピッチを持つ多極磁気スケールと組み合わせて使用します。センサーが磁気スケールに沿って移動すると、2つのプッシュプル型TMRハーフブリッジ構造から、位相差90度のサイン波とコサイン波の信号が出力されます。この信号周期は、南北の磁極ペアの長さ0.8 mmに対応しています。
MDTの独自のTMR技術により優れた信号感度と低ノイズを実現したTMR4101は、差動グラジオメトリック方式のセンサー設計により、外部磁界の干渉に対する耐性が高くなっています。また、TMR4101は温度変化の影響を打ち消す補償機能を搭載しており、サインとコサイン信号の両方を用いて位置を算出することで、温度変化による測定精度への影響を効果的に抑制できます。MDTは、TMR4101センサーと組み合わせて使用可能な、高精度な0.4 mmピッチの磁気スケールも提供しています。この磁気スケールの長さと幅は、用途に合わせてカスタマイズすることができます。一般的な適用事例では、TMR4101センサーと磁気スケールを組み合わせることで、+/-1マイクロメートル以内の高い再現性精度を実現できます。
TMR4101の主な特長:
- 制限のない直線変位範囲で、ミクロンオーダーの優れた再現性と精度を発揮
- 機械的な位置ズレや空隙変化に対して大きな許容範囲を有し、安定した信号出力を提供
- 外部磁界の干渉に対して強い耐性を持つ
- 温度変化の影響を補償する機能を備え、高精度な測定ソリューションをサポート
- スマートフォンのカメラモジュールなどの狭小スペース向けに最適な極薄のDFN4Lパッケージ(1.32×0.66×0.3mm)
- RoHS指令およびREACH規制に適合
TMR4101センサーおよび対応する磁気スケールは、 Digi-Key株式会社 や当社のオンラインストア( www.tmr-sensors.com)からご注文いただけます。大量注文に関する価格設定、納期、技術的なお問い合わせは、当社営業部(sales@dowayusa.com )までご連絡ください。また、6月11日から13日までドイツ・ニュルンベルクで開催されるSensor+Test 2024展示会の当社ブース(1-239)にてご対応させていただきます。
バイウィン(MDT)について
マルチ・ディメンジョン・テクノロジー(MultiDimension Technology)は2010年に中国江蘇省張家港市で設立され、中国は北京、上海、成都、寧波、日本は東京、米国はカリフォルニア州サンノゼに支社を構えています。MDTは独自の知的財産ポートフォリオ、最も条件の厳しいアプリケーション需要を満たす高性能、低コストのTMR磁気センサの量産に対応可能な最先端の製造能力を開発しました。同社は、磁気センサ技術とエンジニアリング業務における優れた専門家と熟練者で構成される中核経営陣に率いられ、お客様のために付加価値を創造し、その成功に向けて尽力しています。MDTに関する詳しい情報は、http://www.multidimensiontech.comをご覧ください。