中国独自開発のロボット向け精密RV減速機、量産段階に

自動車タイヤ機器の製造・販売などを手掛ける巨輪智能装備(Greatoo、広東省掲陽市)が自社開発したロボット向け精密RV減速機の量産を開始したもようだ。ロボット製造コストの3割を占める減速機の国産化を意味するもので、海外輸入品の独壇場に風穴を開けそうだ。

深セン証券取引所の投資家向け交流サイトで明らかになったもので、量産開始時期は1月中旬ごろとみられる。減速機の国産化は、ロボット主要部品の国産品への切り替えを目指す中国にとって重要な課題の一つとなってきた。

ロボット向け減速機は主に「遊星歯車減速機」「波動歯車減速機」「内接式遊星歯車減速機」の3種で、巨輪智能が開発したのは「内接式遊星歯車減速機」。同減速機の中国市場は、22年時点で日本製品が58%のシェアを独占し、中国のロボットサプライチェーンの形成を難航させてきた。

巨輪智能は2013年にロボット重要部品の開発に着手。23年5月に「内接式遊星歯車減速機の量産化技術を獲得した」と発表した。

巨轮智能装备股份有限公司

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