減速機の中大力徳、諾力機械などから1億元受注
減速機メーカーの大手、寧波中大力徳智能伝動(浙江省寧波市)はこのほど、小型運搬車と電気倉庫車メーカーの諾力機械(浙江省長興県)など2社から計1億元(約16億6,700万円)を受注した。4日付OFweek機器人網が伝えた。
今回は諾力機械から5,500万元、太陽光発電設備メーカーの蘇州晟成光伏設備(浙江省蘇州市、SC SOLAR)から4,500万元をそれぞれ受注した。受注製品には小型軽量タイプの波動歯車装置(ハーモニックドライブ)が含まれており、ロボットや物流施設などに同社製品の採用が進んでいるとみられる。
寧波中大力德智能伝動は2006年8月に設立。モータードライブ、マイクロモーター、精密減速機の研究開発(R&D)を手掛けている。「WDG8001自動ドアブラシレスDCギアモーター」「CP400-100-000小型歯車減速機」などの主力製品を持ち、これまでに日本のファナックや安川電機、ドイツのクーカ、スイスのABBグループが同社製品を採用している。減速機の需要拡大に応えるため、2億1,800万元を投じて工場設備を年産20万台規模に拡大。今年1月には新たに減速機に関する2件の特許も取得している。従業員数は現在、1,600人余り。
減速機は中国の工業用ロボット業界の中核部品の中で、最も国産代替が難しい分野とされる。南通振康や上海機電、恒豊泰、中技克美、陝西秦川、智同科技などの少数企業が減速機の生産を手掛けている。