米NVIDIAの中国向け新GPU、12月28日発表へ

米半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)は、中国市場専用となる新しいゲーム用GPU(画像処理半導体)「GeForce RTX 4090 D」を12月28日に発表する。外界では来年の発売が予測されていたが、米バイデン政権が人工知能(AI)用半導体の中国への販売容認へと方針を切り替えるなか、エヌビディアは中国向け新製品の供給計画を前倒しで進めるようだ。

20日付工商時報などによると、「GeForce RTX 4090 D」は、中国で輸出禁止となった既存の「RTX 4090」の代替品として提供される。採用するGPUのコードネームは「AD102-250」で、現行の「AD102-300」よりも規格を落としたとみられる。

米国の新ルールの下、GPUを中国に供給する場合は、TPP(Total Processing Performance)レーティングが4,800を超えてはならないと規定されている。「RTX 4090」はこれを10%超えていることから、「RTX 4090 D」はTPPレーティングが低く設定される見通し。CUDAコア数も16384コアを備える「GeForce RTX 4090」よりも大きく減らされたとみられる。

もっとも、「RTX 4090 D」は改良も加えられており、ベースクロックはRTX 4090に比べて45MHz高い2280 MHzに設定された。

総じて、「RTX 4090 D」は1世代前の「RTX4080」、さらにはエヌビディアが来年発表する「RTX4080 SUPER」よりも高い規格となる見通しで、価格は「RTX 4090」と同じ1万2,999元(約26万3,773円)に設定されると予想されている。

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