テスラ、米国生産の人型ロボットに中国製部品を調達か

海外メディアは、米電気自動車(EV)大手のTesla(テスラ)が米国で生産する人型ロボット向けに、中国から部品の調達を開始したと報じた。世界最大の人型ロボット生産国である中国の部品供給を活用することで、テスラは米カリフォルニア州フリーモント工場における人型ロボットの生産能力拡大を加速させる狙いとみられる。
報道によると、テスラのロボット事業部門は9月中旬、中国東部の港湾都市・寧波に拠点を置く自動車部品サプライヤー3社の工場監査を開始した。対象となったのは、均勝電子、拓普集団、三花汽車零部件の3社。
関係者によると、3社は工場監査に先立ち、すでにテスラから人型ロボット向け部品の受注を受けていた。対象部品には、関節モジュール、アクチュエーター、精密構造部品などが含まれるという。
今後、関連生産ラインの稼働状況や、法規制・各種規格への適合状況に関する監査を通過すれば、これらのサプライヤーは対象部品の量産を開始する見通しだ。
また、今回の中国東部訪問に際して、テスラのロボット部門チームは杭州、上海および周辺都市にある関連企業も訪問したと報じられている。
フリーモント工場に「オプティマス」組立ラインを建設
テスラは今年1月、高級セダン「モデルS」とクロスオーバーSUV「モデルX」の生産を終了し、カリフォルニア工場の生産スペースを活用して、人型ロボット「Optimus(オプティマス)」の組立ラインを建設すると発表した。
同社は昨年、すでにオプティマスの試験生産を開始している。今回、中国のサプライヤーから部品を調達する動きは、先進的な技術とコスト競争力を併せ持つ中国が、世界のロボット産業で存在感を高めていることを改めて示すものとなった。
米「オートモーティブ・ニュース」が発表した「2026年世界自動車部品サプライヤー上位100社」によると、自動車メーカー向けの純正部品販売額を基準にした順位は、均勝電子が29位、拓普集団が57位、三花汽車零部件が100位だった。
3社、テスラや中国ロボット企業に部品を供給
この3社は現在、テスラのEV(電気自動車)向けにも部品を供給している。また、人型ロボット分野では、Agibot(智元ロボット)や宇樹科技(Unitree Robotics)など、主要企業のサプライヤーでもある。
テスラによる中国製部品の調達は、人型ロボットの量産に向けて、中国の部品サプライチェーンを取り込む動きとみられる。自動車向け部品の開発・生産で培われた中国企業の技術力と量産能力が、テスラのロボット事業の生産立ち上げを支える可能性がある。




