上海人工智能実験室、AI向けオープンソース「OpenXLab浦源」発表
上海で1日、「2022世界人工知能(AI)大会(WAIC)」が開幕し、上海人工智能実験室がAI向けのオープンソースフレームワーク「OpenXLab浦源」を発表した。AIによる検知から意思決定、AIによる平面プランや立体プランの自動生成、教育現場でのAI導入など、AI活用のあらゆる場面に対応しており、AI開発における技術生態系を構築した。
「OpenXLab浦源」は、AI視覚アルゴリズムツールの「OpenMMLab 2.0」、学習者向け汎用AIビジョンツールの「OpenGVLab」、意思決定ツールの「OpenDILab 1.0」、高品質デジタルコンテンツツールの「OpenXDLab」、データプラットフォームの「OpenDataLab」、コンピューターシステムツールの「OpenComputeLab」という6機能を備える。
「OpenMMLab 2.0」の前身である「OpenMMLab 1.0」は、2021年7月に発表して以降、これまでに100以上の国と地域の約100万人の開発者が利用した。これをバージョンアップさせた「OpenMMLab 2.0」は、新しいトレーニング機能「MMEngine」を導入し、異なるコードベースのインターフェースを統一させることで、新しいアルゴリズムの開発を柔軟化かつ効率化させた。
上海人工智能実験室の林達華教授は、「『OpenXLab浦源』の‟X”は未知、開放、成長を意味する。‟浦源”は、黄浦江畔に立地する上海人工智能実験室が、上海を拠点に世界、未来に向けて、オリジナルのAIオープンソース技術によって、協力パートナーと共にAIオープンソースの生態系(エコシステム)を打ち立てることを示すものだ」と説明した。