深セン、中国初のAI産業向け地方条例発表
AI倫理委員会の設置も
広東省深セン市の人民代表大会(地方議会に相当)常務委員会は5日、中国で初となる人工知能(AI)産業に特化した条例「深セン経済特区AI産業促進条例」の全文を公開した。11月1日に施行する。
同条例は、法律の角度からAIとAI産業を明確に定義付けした初の地方条例となる。市政府に対してAIの適切な運用を監督するためのAI倫理委員会の設置を求める革新的なルールも盛った。現在、国内外に設置されているAI倫理員会は主に企業が社内向けに立ち上げたもので、政府が主導するのは異例だ。
条例はまた、深セン市政府とその関連部門に対し、AI活用のリスク等級や活用事例、影響の範囲などの具体的な状況に基づき、レベル別、分類別の監督体制を整えるよう求めており、市政府は同方針に基づいたAI応用の監督システムの構築に着手する。
まず行政事務におけるAI活用を率先して推進する方針も明示した。