中国、日本向けレアーアース「民生用と確認できれば輸出できる」

中国商務部は22日、定例記者会見で、日本向けレアアースの輸出審査を強化しているとの報道について、「中国は常に世界のサプライチェーンおよび産業チェーンの安定と安全の維持にも努めており、輸出管理に関する申請や審査手続きはすべて法令に則って行われている」と説明。その上で「民生用途であることが確認されるなど、条件を満たす輸出申請については引き続き承認される」との方針を改めて表明した。

報道陣からは、「日本企業が中国からレアアースを輸入する際、用途や取引業者に関する追加資料の提出を求められているとの報道があるが、これは商務部の新たな指示なのか。また、軍民両用(デュアルユース)品目の対日輸出管理について、他にどのような具体的措置を講じているのか」との質問が出た。

これに対し、商務部の何咏前報道官は「中国は責任ある大国として、核不拡散を含む国際的義務を一貫して積極的に履行してきた。すべての軍民両用品目は法令に基づき、日本の軍事ユーザー、軍事用途、また日本の軍事力強化に関与する最終用途・最終ユーザー向けの輸出を禁止している。こうした措置は、日本の再軍事化や核武装の企図を抑止することを目的としたものであり、完全に正当かつ合理的、合法な対応だ」と強調した。

一方で何咏前報道官は、「中国は常に世界のサプライチェーンおよび産業チェーンの安定と安全の維持にも努めており、輸出管理に関する申請や審査手続きはすべて法令に則って行われている」と説明。その上で、民生用途であることが確認されるなど、条件を満たす輸出申請については引き続き承認される方針を改めて表明した。

ただ日本の業界関係者からは、「(対象のレアアースが)民生用で軍用ではないと証明することは難しく、実質的に日本向けの厳しい輸出規制となっている」と指摘している。

関連して、中国海関(税関)総署が今月20日に発表したデータによると、2025年12月の日本向けレアアース磁石の輸出量は280トンとなり、25年中のピークである305トンを下回ったものの、24年同月比では31.4%増加した。

専門家は、この増加について、日本側の購入企業が中国によるさらなる規制強化を見越して調達を前倒しした可能性があると分析している。軍事用途に転用される恐れのある品目への規制が強化されていることから、1月以降の対日輸出量は減少する見通しだという。

Tags: , , , ,

関連記事