ABB、ロボット事業をソフトバンクに売却 総額53.7億ドル

(ABBより)

世界の四大ロボットメーカーに入るスイスの重電大手、ABBは8日、ソフトバンクグループと正式に契約を締結し、企業価値53億7,500万ドル(約8,200億円)で同社のロボット事業を売却すると発表した。今回の取引は、ABBがロボティクス分野で大きな戦略転換を図ることを意味するとともに、ソフトバンクがAI(人工知能)およびロボット分野での事業拡大をさらに加速させる動きを示している。

契約によれば、この取引は規制当局の承認およびその他の慣例的な手続きを経たうえで、2026年中〜後期に完了する予定だ。ソフトバンクは今回の買収により、AIロボット分野における事業基盤と技術力を一段と強化できると述べている。

ABBはかつて、ロボット事業を分社化し上場させる計画を進めていたが、最終的にソフトバンクへの売却を選択。この判断は、ABBの事業再編における新たな方向性を示すものであり、同時にソフトバンクがハイテク分野で積極的な投資姿勢を維持していることを反映している。

ソフトバンクはこれまでもAIおよびロボティクス分野への投資と研究開発を継続しており、今回のABBロボット事業の買収により、グローバルな先端技術市場での地位を一層強化する見通しだ。ABBが持つ産業用ロボット技術の強みと、ソフトバンクのAI分野での知見を融合することで、両社は今後より革新的な製品やサービスを提供していくとみられる。

ABB to divest Robotics division to SoftBank Group

Tags: , , , ,

関連記事