華為、最新SoC「麒麟9020」搭載の三折りスマホ「Mate XTs」発表

(華為の発表より)

中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、広東省深セン市)は4日、同社2機種目となる三折りたたみ式スマートフォン「Mate XTs」を発表した。同社の最新SoC(システムオンチップ)「麒麟(kirin)9020」を搭載した。同社の常務董事・端末BG董事長の余承東氏は「ソフト・ハード・クラウドの協調で、性能が新たな次元に到達した」と強調した。

麒麟9020は、華為が4年ぶりに正式発表する新型SoCで、同社傘下の半導体メーカー、海思半導体が開発した。新開発の独自アーキテクチャを採用し、英ARM(アーム)の汎用IP(知的財産権)への依存から脱却した。CPU(中央演算処理装置)の大・中・小コアは全て自社開発で、独自開発の小型コアを採用し、汎用小型コアに比べて大幅な性能向上を実現した。CPU構成は1基の「泰山大コア」(2.5GHz)+3基の「泰山中コア」(2.15GHz)+4基の低消費電力コア(1.6GHz)で、GPU(画像処理半導体)は「Maleoon 920」を採用した。前世代と比較し、低消費電力コアのエネルギー効率は50%向上、中核は20%向上、高周波動作時の大コアのエネルギー効率も大幅に最適化した。

華為は昨年12月、同SoCを搭載したスマートフォン「Huawei Mate 70」シリーズを発売。今年6月にも、同SoC搭載の「Huawei Pura 80」シリーズを発表した。

三折りスマホ「Mate XTs」

Mate XTsは従来の二折り設計よりさらに大画面を可能にする三折り構造を採用した。10.2インチの高解像度X-Trueディスプレイを搭載し、折り畳むことで7.9インチのタブレット、6.4インチのスマートフォンへと形態が変化する。3K解像度やLTPO可変リフレッシュレートに対応し、滑らかな操作体験を提供。画面占有率は92%に達する。

カメラは5000万画素の可変絞り広角レンズを主軸に、4000万画素超広角、1200万画素ペリスコープ望遠のトリプル構成。光学式手ブレ補正や大型センサーを備え、明るく鮮明な撮影を可能にする。さらにUltimate Designモデルでは超広角が4000万画素へ強化され、5.5倍光学・50倍デジタルズームも実現。前面には800万画素カメラを搭載する。周辺機能も強化され、「Huawei Pencil」による手書き入力や空中ジェスチャー、専用Bluetoothキーボードによる快適なタイピング体験にも対応。メモやビジネス用途での利便性を高めている。

電池は5600mAhのシリコン負極セルを採用。66W有線充電と50Wワイヤレス充電に対応し、大画面ながら長時間駆動を可能にする。

メモリーは16GB、ストレージは256GB・512GB・1TBの3モデルを展開。価格はそれぞれ17999元(約25.2万円)、19999元(約28万円)、21999元(約30.8万円)。予約受付は同日開始され、9月12日に中国で発売される予定だ。

HUAWEI Mate XTs 非凡大师 16GB+1TB 皓白 ULTIMATE DESIGN

华为中国

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