広汽集団、初の複合翼型空飛ぶクルマ「GOVY AirJet」の初飛行に成功

中国自動車大手メーカー、広州汽車集団(GAC、広東省広州市)傘下で、「空飛ぶクルマ」の開発を手掛ける広汽高域は3日、同社が開発した初の複合翼型飛行自動車「GOVY AirJet」の初飛行に成功した。
この空飛ぶクルマは、8軸8ローターとデュアルダクト式の複合翼設計を採用し、滑走路を必要とせずに垂直離着陸と効率的な飛行が可能で、都市環境に適している。最高時速は250キロメートル(km)、航続距離は200kmで、25分の急速充電にも対応する。
安全性においては、90%以上の部品にカーボンファイバー複合材を使用し、スマート障害物回避システムを搭載。キャビンには最大で4人が搭乗可能だ。
広汽高域は今後、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ)で離着陸拠点のネットワークを構築する。チケット価格はタクシーの約2倍程度を想定。2027年までに2~3都市での実証運行を目指し、1~2時間の地上通勤時間を40分以内に短縮することを目標としている。