華為、最新スマホ「Pura 80」発表 「一眼双望遠」レンズを初搭載

中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、広東省深セン市)は11日、フラッグシップスマートフォン「Pura 80」シリーズの4機種を発表した。ラインナップは「Pura 80」「Pura 80 Pro」「Pura 80 Pro+」「Pura 80 Ultra」で、価格はProが6499元(約12万9980円)、Pro+が7999元、Ultraが9999元からとなっている。
今回最も注目を集めたのは、Pura 80 Ultraに初搭載された「一眼双望遠」技術だ。1つのカメラモジュールに3.7倍中望遠と9.4倍超望遠の2つの光学ズームレンズを内蔵。1/2.8インチの大型センサーとRYYB配列により、従来の競合製品に比べ最大8倍の光取り込み性能を実現した。デジタルズームは最大100倍、5cmの超マクロ撮影もサポートする。長年の課題であった焦点距離のカバー範囲、光量不足、色味の一貫性といった問題が一挙に解決され、長焦点のポートレート撮影、夜景望遠、ステージ撮影などでも卓越した描写力を発揮する。
ディスプレイは、標準のPura 80が6.6インチOLED(有機ELパネル)フラットディスプレイ、ProとPro+は6.8インチの等深四曲面OLEDディスプレイを採用した。
界面新聞によると、発表会では華為の常務董事兼終端BG董事長・余承東氏が登壇し、「テクノロジーのマラソンは長期的な研究開発への耐久戦だ」と述べた。華為は過去10年間で総額1兆2490億元を研究開発に投資し、2023年だけでも約1800億元(基礎研究600億元、製品開発1,200億元)を投入。昨年の売上高に対する研究開発比率は20.8%を超え、グローバルでの有効特許保有数は15万件を突破しているという。