国産ディスプレイ・半導体材料の玟昕科技、B+ラウンドで約1億元調達

国産ディスプレイ・半導体向けの高機能材料の開発を手掛ける上海玟昕科技(上海市)はこのほど、約1億元(約20億円)規模のB+ラウンド資金調達を完了したと発表した。調達した資金は、新製品ラインの拡充、チームの強化、海外R&D拠点の建設などに充て、同社は「ディスプレイおよび半導体分野に特化した高機能材料プラットフォーム企業」への飛躍を目指すとしている。愛集微が21日伝えた。
玟昕科技は2019年の設立。光硬化・熱硬化型機能材料および電子級湿式化学品の研究開発、製造を手がける素材系スタートアップだ。現在は上海と衢州の2拠点に生産基地を持ち、上海の第2工場が稼働すれば、年間8000トンの生産能力を持つ体制が整う。
同社の主力製品群は、ディスプレイや半導体デバイスにおける層間絶縁材料などとして用いられる3種類の樹脂体系で構成される。
- アクリル系:感光性OC(オーバーコート)、感光絶縁柱、有機絶縁膜、TFEインクなど
- ポリイミド系:感光性ポリイミド(PSPI)およびPI材料
- エポキシ系:アンダーフィル(Underfill)、CUF、LMC、SR系製品など