トランプ米政権「対中関税245%」、政治的パフォーマンスか


米国政府が現地時間15日に突如発表した「中国製品に対する最大245%の関税」という数字が衝撃を広げている。ただこの数字はすべての輸入品に適用されるわけではなく、あくまで過去に複数の課税措置が重なった一部品目における「歴史的最高水準」に過ぎないとされている。

「245%」という驚異的な関税率は、中国製の注射器など特定医療機器が過去に受けた複数の関税措置の加算した数値とされている。2018年の「301条項」に基づく25%関税、20年の防疫物資特別税、さらには反ダンピング措置がすべて加算されたものとみられる。

現在、中国からの平均輸入税率は約19%にとどまり、すべての製品がこの「245%」の影響を受けているわけではない。

15日にホワイトハウスが公開した「232条項に関する事実資料」には、あえてこの最高税率が明記された。中国の百科曉科技によると、専門家はこれを「中間選挙を見据えた政治的アピール」と分析する。近年の関税政策を強硬に見せることで、有権者に「対中強硬姿勢」をアピールする狙いがあるとされている。

Fact Sheet: President Donald J. Trump Ensures National Security and Economic Resilience Through Section 232 Actions on Processed Critical Minerals and Derivative Products

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