小米の自動車部門、販売1台当たりの儲け4.4万元

中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)がこのほど発表した2024年12月期決算は、自動車部門の最終損益が62億元(約1,280億円)の赤字となり、中国のメディアは「小米は自動車1台を販売するごとに4万5000元の損失を出した」との概算を報じた。しかしアナリストによると、部門粗利益率でみれば、実際は販売1台あたり平均4万4000元の利益を得たようだ。
生成海報によると、小米の電気自動車(EV)子会社「小米汽車」の2024年の自動車出荷台数は13万6854台、売上高は328億元だった。1台あたり平均売上高24万元、粗利益率18.5%で計算すると、1台当たりの粗利益は4万4,000元となる。
アナリストは、小米ブランド車の販売台数が一定の規模に達すれば、1台当たりに均等割りした初期投資コストは低下し、高利益が期待できると分析。「小米汽車が今年の販売目標を前年実績の2倍超となる30万台に設定した理由はここにある」と指摘した。
小米の盧偉冰総裁はこれ以前に、小米汽車の赤字について、「事業は立ち上げたばかりの早期の段階にあり、スケールメリットを得られていない」と述べた。
小米汽車のファーストモデルとなるミッドサイズEV「SU7」は24年4月に納入を開始した。同年は実質8カ月間で13万台超を納入しており、新興EV勢としては納入ペースが最も速かった。同年11月には10万台目をラインオフし、230日で生産10万台到達という新興EV勢の最速記録を打ち立てた。