中国半導体製造装置部品の先鋒精密、上海証券所の科創板に上場

(江蘇先鋒精密技のウェブサイトより)

中国の半導体製造設備向け部品メーカーの江蘇先鋒精密技術(SPRINT、江蘇省泰州市)は12日、中国版ナスダックとされる上海証券取引所の科創板(スターマーケット)に上場した。

上場初日、先鋒精密の初値は1株当たり85元(約1785円)に達し、発行価格を652%上回った。一時の時価総額は173億元に達した。

上場目論見書によると、先鋒精密は国内半導体エッチング装置と薄膜蒸着装置向けの部品開発を手掛けている。特に国内では少ない7ナノメートル(nm)プロセス向けエッチング装置の主要コンポーネントのサプライヤーで、国際的なメーカーが直接の競合となっている。また現在、同社は半導体エッチング装置と薄膜蒸着装置向けコア部品で国産化開発を進めているという。

ただ同社の技術研究開発や製品ラインの種類などは海外メーカーに比べて課題が多く、投資で既存の生産規模を改善することも急務となっている。

2024年1〜9月決算によると、営業売上高は前年同期比133.1%増の8億6900万元(約182億4900万円)、純利益は249%増の1億7500万元と、大幅な増収増益となっている。

江苏先锋精密科技股份有限公司

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