苦境の米インテル、ゲルシンガーCEOが退任

米半導体大手のIntel(インテル)は3日、Pat Gelsinger(パット・ゲルシンガー)最高経営責任者(CEO)が1日付で取締役を辞任したと発表した。
ゲルシンガー氏は1979年にインテルに入社し、40年以上にわたってインテルに勤務。多くの大きな技術革新を推進し要職を歴任。しかし、8代目CEOに就任した後、ファウンドリー(半導体受託生産)事業などの進捗が大幅に遅れ、経営難から脱却を実現できなかった。
同社の2024年第3四半期(7〜9月)の売上高は前年同期比6.2%減の132億8000万米ドル(約1兆9920億0000万円)、純損失は過去最大の166億米ドルに上った。第4四半期から従業員の15%以上、1万6000人を解雇し、配当金の支払いを停止するなどコスト削減策に取り組んでいた。