中国政府、生成AIコンテンツのラベリングを義務付けへ

中国国家インターネット情報弁公室はこのほど、AI(人工知能)による生成コンテンツについて、インターネット事業者に生成されたコンテンツであると識別できようにラベリングすることを義務付ける法案を発表した。

今回発表された法案は、「AIが生成した合成コンテンツのラベリング弁法」と、これに付随する国家標準「サイバーセキュリティー技術のためのAIが生成した合成コンテンツのラベリング方法」の2つで、生成AIコンテンツのラベリングに関する要件と方法を定めた。意義としては「AIの健全な発展を促進し、AIが生成した合成コンテンツの識別を規制し、市民や法人及びその他の組織の合法的権益を保護し、社会の公益を守るのが目的」としている。

AIが生成した合成コンテンツとは、AI技術を利用してテキスト、画像、音声、映像、その他の情報を生成、生成、合成されたもの。これらAIによって生成された合成コンテンツの識別(ラベリング)には、明示的識別と暗黙的識別の2種類があると指摘。明示的識別とは、生成された合成コンテンツのテキスト、音声、画像などの形で表示され、ユーザーが明確に認識できるものを指す。暗黙的識別とは、技術的手段を採用することで生成された合成コンテンツのファイルデータに追加されたコンテンツのことで、ユーザーが明確に認識することが容易でないものを指す。

法案では、インターネットやSNSなどネットワーク情報コンテンツ発信プラットフォームサービスを提供するサービス・プロバイダーは、生成された合成コンテンツの発信を規制する措置を講じる必要があり、識別機能を提供することや、公開されたコンテンツに生成された合成コンテンツが含まれているかどうかを積極的に利用者に示す必要があると定めた。

通信世界網によると、浙江大学コンピューター科学技術学院の研究者は「AIの健全な発展を促進するものだ」と評価した。

关于征求《网络安全技术 人工智能生成合成内容标识方法》强制性国家标准(征求意见稿)意见的通知

专家解读|完善人工智能生成合成内容标识方法 构建健康的信息网络生态环境

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