サムスンとSKハイニックス、中古半導体製造設備の販売停止
英フィナンシャルタイムズの報道によると、韓国のサムスン電子とSKハイニックスが中古半導体製造設備の対外販売を停止した。米国による対中半導体規制や対ロシア制裁のルールに抵触することを懸念した対応という。芯智訊が13日伝えた。
メモリ半導体製造技術の進化を背景に、2社は設備更新を頻繁に行っており、これまでは旧設備を中古市場向けに販売していた。
報道によると、中古半導体製造設備の主な需要家は中国で、自動車や家電向けなど成熟製造プロセスの半導体製造に用いられている。
米国が先進半導体製造技術の中ロへの輸出ルートを封鎖して以降、韓国から中古市場に流入する半導体製造設備の需要は急増した。これらの中古設備が米国の制裁対象となっている半導体企業へと転売され、改造後に先進プロセス半導体の製造に用いられているといた規制回避ルートとなっている可能性が指摘されている。