中国の製造業向けソフト市場、国産化転換の機運

華為が開発用ソフトウエア発表

華為の工業ソフト&工業クラウド部門の丘水平CTO(同社リリースより)

中国で製造業向けソフトウエアの国産化機運が高まっている。製造業向けソフトはこれまで、独シーメンス、SAP、仏ダッソー・システムズといった海外大手の独壇場だった。しかし、新興産業の成長や、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)といった新技術の誕生につれて、製造業向けソフトは次世代のアーキテクチャへと変化を遂げており、中国のソフトメーカーもその商機を感じ取っている。

中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、広東省深セン市)は5日、国内数十社のITツールメーカーと共同で、ハードウエアの開発・製造に応用するソフトウエア「CraftArts」を発表した。ハードウエアを革新するための全フローの開発需要を満たすという。

華為は昨年、クラウド部門の「華為雲(ファーウェイクラウド)を通じて、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)をモデル化によってサポートする「インダストリアル・デジタル・モデル・エンジン(iDME)」のサービスを始めた。「CraftArts」の発表はこれに続く製造業DXサポートサービスとなる。

「CraftArts」は、集積回路や電子機器など電気系の設計作業の自動化を支援・補助するためのソフトウエアである「EDA(電子化設計自動化)」ツールチェーンがパッケージングされており、華為雲の回路図作成ツールやレイアウト設計用ツール、提携企業のシミュレーションツールや電子部品実装ツールなどの機能を提供する。

华为云发布硬件开发生产线,加快共建新一代工业软件体系

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