吉利汽車、本格派のAI搭載ロボットカー「極越01」発売

百度のLLMを搭載

AI搭載のEV「極越01」(同社サイトより)

中国の民間自動車大手の吉利控股集団が、同国インターネット大手の百度集団と共同で開発した人工知能(AI)搭載ロボットカー「極越01」を10月27日に発売した。同車は、高度自動運転に対応するほか、対話型コックピットシステムを搭載しており、市場から注目されている。

吉利と百度は2021年に「ロボットカー戦略提携プロジェクト」を立ち上げ、電気自動車(EV)の開発・製造を手掛ける「集度汽車」を共同出資で設立。ロボットカーの開発に着手した。集度汽車は今年8月に「極越汽車」に社名変更された。これを機に、吉利が百度に変わって筆頭株主となり、極越汽車は吉利傘下の完成車メーカーとなった。

「極越01」は、百度の大規模言語モデル(LLM)の生成AIチャットボット(自動応答システム)「文心一言(アーニー・ボット)」を搭載しており、オフラインでもAIスピーカーのようにドライバーと車がスムーズに「会話」できるのが特徴だ。自動車の性能、安全性を大幅に高められる生成AIは、世界の自動車産業のバージョンアップを促す。ビッグデータやAIといった次世代技術の下で、「スマートカー3.0時代」はロボットカーの時代へと突入する。

コックピットには35.6インチ、画素密度185PPIの6Kスクリーンを設置。米クアルコムの最新プロセッサ「Snapdragon8295」が搭載されており、画面操作のスムーズさと高い機能性を備えている。

極越の高度スマート運転支援技術である「ROBO Drive Max」を搭載した。これは、ニューラルネットワークのTransformer機構を用いたBEV(Bird eye view空間)への空間情報の変換機能のほか、28個のスマート運転センサー、米NVIDIA(エヌビディア)のスマート運転向けSoC(システム オン チップ)「DRIVE OrinX」を内蔵。車線逸脱警告や衝突警告、クルーズ速度の調整、車線変更、駐車スペースの選択など、音声制御によるスマート運転を支援する。ただ標準搭載はされおらず、別に購入して設置する必要があるほか、現在は上海市と深セン市(広東省)、杭州市(浙江省)でのみ利用できる。24年には全国200都市で利用できるようにする計画だ。

百度の自動運転オープンプラットフォーム「Apollo(アポロ)」も搭載している。

極越は「世界初の本格的なAIロボットカー」だと謳っている。販売価格は24万9,900元(約512万3,000円)から。すでに発売当日の24時間で1万5,000台以上の予約があったという。

极越

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