LiDERの速騰聚創、香港IPOを計画 世界最多の受注

(速騰聚創のウェブサイトより)

中国の有力LiDER(高性能センサー)メーカーの深セン市速騰聚創科技(広東省深セン市、Robosense)が香港証券取引所での新規株式公開(IPO)を計画している。同社のLiDERの2022年販売量は前年の3.5倍となる5万7,000台。上海のコンサルティング会社、灼識咨詢の今年3月末時点の統計によると、定期発注方式での受注量は工場出荷時の搭載ベースで世界最多となった。

速騰聚創が香港証券取引所に提出した目論見書によると、同社はIPOで調達した資金の45%を研究開発、20%を製造・テスト・検証能力の向上、20%を販売強化、5%を潜在的戦略パートナーや企業連盟結成の探索、10%を運転資金に充てる。

速騰聚創の2022年の売上高は前年比60.2%増の5億3,000万元(約105億8,300万元)。売り上げの大部分をLiDERの販売で得ており、22年のLiDER販売収入は3億9,900万元と、売り上げの75.3%を占めた。同年の研究開発(R&D)コストは3億600万元で、売上高の57.7%を占めた。

速騰聚創は2014年にハルビン工業大学の3人の博士によって設立された。主要株主リストには、吉利汽車、アリババの物流部門の菜鳥網絡、小米集団(シャオミ)、中国移動(チャイナモバイル)といった有力企業がずらりと並んでいる。

2022年に米国でのIPOを目指していることが明らかになったが、上場計画は進まず、当時計画を取り仕切っていたとされる最高財務責任者(CFO)の鄒鈞氏は、入社1年程度で速騰聚創を去った。

速腾聚创

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