LiDARメーカーの禾賽科技、米ナスダックに上場
自動運転や先進運転支援システム(ADAS)向けのLiDAR(ライダー)を開発する上海禾賽科技(HESAI、上海市)が現地時間9日に米ナスダックに上場し、中国のLiDARメーカーの上場第1号となった。
IPOでの調達額は1億9,000万米ドル(約251億2,000万円)に達し、過去18カ月以内に米新規上場を果たした企業の中で最大のIPO銘柄となった。
上場初日は公開価格の1株19米ドルを上回る21.05米ドルで取引を終え、時価総額は26億2,100万米ドルに達した。
禾賽科技は現在、車載LiDARの世界シェアトップ企業。仏調査会社のYoleデベロップメント社によると、同社は2018年~22年7月のADAS向けLiDAR初期装備市場において、出荷台数シェアは世界首位の27%だった。2022年1〜9月期の売上高は7億9,300万人民元(約153億8,400万円)で、前年同期の4億5,900万人民元から72.8%増、純損失は1億6,500万人民元で、前年同期の1億7,500万人民元から縮小した。
現時点で合計数百万個の手元受注を保有しており、顧客リストには、長安汽車、上海汽車などの大手や、理想汽車といった新興勢を含む十数社の自動車企業が並ぶ。
これまでに累計10万台以上のLiDARを納入しており、25年には100万台を超えると予想されている。