中国初の無人自動運転有料サービス実験に百度と小馬智行、北京市
北京市は20日、中国で初となる無人自動運転タクシーの有料サービス運行実験を正式に開始すると発表した。中国インターネット検索大手の百度(北京市、バイドゥ)と自動運転スタートアップの北京小馬智行科技(北京市、PONY.AI)が最初に運行開始が認可された企業となった。
北京市高級別自動駕駛示范区工作辦公室が同日、「スマートコネクテッドカー政策先行エリア自動運転タクシーサービス商業化試点管理実施細則(試行)」を発表した。今回、無人自動運転タクシーの有料サービス運行実験認可されたのは、北京経済技術開発区内の指定範囲60平方キロメートルで、常時30台の運転者不在の自動運転車両が走行する。
同運行実験の対象となる車両の参入基準は、乗客搭乗回数、走行距離などが明確に定められている。具体的には運転席に乗車しての搭乗回数が2万回以上、助手席に乗車しての搭乗量は1,000回以上が必要とされる。
北京市ではスマートコネクテッドカーを促進する区域である「智能網聯汽車政策先行区」を設置して以降、2021年4月に自動運転乗用車の道路試験ライセンスを発行、同年11月には自動運転商業化試験を開始した。今年4月には運転席に安全担当者が座らない実証運用試験を行った。これまでに運転席が無人の道路運行試験の累積走行距離は30万キロメートル、自動運転車に乗車の搭乗客数は43万人をそれぞれ超えた。