米マイクロン、台湾AUOの2工場を買収か

先端パッケージングとHBM拡張

米半導体大手Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)が、台湾の液晶パネル世界大手の友達光電(AUO)の台南科学技術工業園区(TSTIP)にある2工場を買収するとの噂が流れている。買収金額は100億〜200億台湾元(約452億〜904億円)とみられており、先端パッケージングと赤色高帯域幅ストレージ(HBM)生産ラインの拡張に充てるとされている。台湾経済日報が26日伝えた。

AUOは25日、「グループは経営戦略の二軸転換を考慮し、台南工場の生産規模を調整しており、今後適切な時期に既存工場の利用を活性化させるが、AUOは単一のイベントやベンダーについてコメントしない」と回答した。

情報筋によると、ファウンドリーがパネル工場を獲得する理由は2つあり、まず工場の面積が十分に広いこと、次にパネル工場のクリーンルームと半導体の仕様が非常に近いこと、カラーフィルター工場のクリーンルームもパネル工場と一致していることだと指摘している。

マイクロンは以前、AI関連の先端パッケージングと高周波ワイドストレージの能力を拡大するため、180億元を提示して台湾液晶パネル大手の群創光電(イノラックス)の4工場を買収すると噂されたが、群創光電の取締役会は171億4000万元で4工場を半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC、台積電)に売却することを決議していた。

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