2030年までに1兆ドルへの成長が予測されたアジア太平洋地域のモバイル経済、5G技術が地域のデジタル変革を加速
シンガポール, 2024年7月29日 /PRNewswire/ — 移動体通信の業界団体GSMA(GSM Association) が本日発表したアジア太平洋地域の移動体通信市場動向を調査した最新の「Mobile Economy Asia Pacific 2024」報告書によれば、アジア太平洋地域の経済に対するモバイル産業の貢献は2030年までに1兆ドルを超えて増大し、この地域では5G(第5世代移動通信システム)技術の採用がより加速し、世界の平均成長率を上回ると見られています。
GSMAがDigital Nation Summit Singaporeで発表したこの報告書では、2023年中に生み出されたアジア太平洋地域のGDPの5.3%がモバイル技術とサービスによるものであり、その経済的価値は8,800億ドルに達したとのことです。2023年から2030年にかけてのモバイルの貢献は、世界平均の成長率(12%)に対してアジア太平洋地域では15%となっています。
本報告書の他の主な調査結果:
- アジア太平洋地域のモバイルインターネット使用者は14億人(普及率51%)から2030年には18億人(普及率61%)への増加など
- アジア太平洋地域におけるモバイルデータ通信量は、データ集約型コンテンツの増加と5G導入の加速により、2023年から2030年にかけて4倍に増加
- 衛星および非地上系ネットワークは、この地域の難しい地形に通信サービスを提供することで、接続ギャップの縮小に寄与
- アジア太平洋全域の通信事業者は、生成AI(genAI)を活用して社内変革を推進し、AI投資を通じて新たな収益源を獲得
GSMAのアジア太平洋地域責任者を務めるJulian Gorman氏は、「ここ10年間、アジア太平洋地域のモバイルインターネット利用の伸びは目覚ましいものがあり、当地域のイノベーションは大躍進を遂げています」と述べています。
シンガポールを本拠地とする大手通信グループ、Singtel GroupのCEOを務めるYuen Kuan Moon氏は、「法人向けモバイル・アプリケーションおよびソリューションの飛躍的な伸びは、特に生成AIの台頭やデジタル化の急激な進展、クラウドへの移行を考慮すると、企業にとって追い風になると考えています。そのため、当グループは多くの業界リーダーとの協業を通じて、インテリジェンス、機械学習、ロボティクスに加えてクラウド化を活用し、生産性や顧客エンゲージメントを向上と業務の革新・拡大を目指しています。また、お客様がデジタル変革を進める上で十分な支援を受けられるようにしながらも、脆弱な立場にいる方向けにデジタルツールへのアクセスを継続的に提供する必要性についても理解しています」と述べました。
この記事の続きについては、こちら をご覧ください。