広汽埃安の全固体電池、エネルギー密度400Wh/Kg超える
広州汽車集団傘下の新エネルギー車メーカーである広汽埃安新能源汽車(AION、広東省広州市)は12日、自社開発を進める全固体電池について、エネルギー密度を400Wh/Kg以上に高めたと発表した。
同社の電池開発部トップの李進氏は、広州汽車集団が12日に開催した「テックデー」で、「全固体電池開発事業において段階的な成果を得た」と発表。第3世代のスポンジシリコン負極材と高容量タイプの固体正極材を用いることで、エネルギー密度を400Wh/Kg以上に高めたと説明した。
現在量産している液体リチウムイオン電池と比較して、全固体電池の体積エネルギー密度を52%以上、質量エネルギー密度を50%以上向上させ、1000km超の航続距離を実現したとしている。電池の単体容量は30Ahを超えたという。
同社は昨年の広州モーターショーで、2026年に全固体電池の量産化を実現し、自社の高級電気自動車(EV)ブランド「Hyper」に最初に搭載すると発表した。