魅族、AIに経営資源集中 「伝統的なスマホ」開発終了
スマートフォンメーカーの魅族科技(Meizu、広東省珠海市)は18日、伝統的なスマートフォンの開発を終了すると発表した。今後は、人工知能(AI)にすべての経営資源を集中させる。
同社は『証券日報』の取材に対する回答で、「まったく新しいAI生態系を構築し、AIハードウエア、ARグラス(スマートグラス)、新エネルギー車などAI端末のスマートな接続を実現する」と表明した。
魅族は今後、Androidを独自にカスタマイズしたFlyme OSを再構築するとともに、新たなAI端末の開発を進める。AI大規模言語モデル(LLM)の開発メンバーを内外から募集し、AI事業をめぐる新たなビジネスエコシステムを構築する。
スマホ業界では、開発競争の中心がAIにシフトしている。魅族に限らず、OPPO、華為(ファーウェイ)など企業が続々とAIに事業の軸足を移した。
OPPOの創業者兼最高経営責任者(CEO)の陳明永氏は18日、AIセンターを設立したことを社内向けの書簡で明らかにした。同社は新たなAI戦略を近く発表する。
華為は2月下旬に開催する新製品発表会で、AIに関する新たな戦略を発表する予定だ。realme、vivo、小米なども今年、AIに焦点を当てた新端末を発表する。
AIスマホ市場の見通しは明るい。香港に本社を置く調査会社、カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチによると、2027年のAIGC(AI生成コンテンツ)搭載スマホの世界出荷量は5億台を超える見通しだ。