米アップル新CEOのターナス氏、27年度報酬は92億円

米Apple(アップル)は米証券取引委員会(SEC)への提出書類を更新し、経営トップ交代後の新たな報酬体系を明らかにした。1日付で最高経営責任者(CEO)に就任したジョン・ターナス(John Ternus)氏の2027年度の目標報酬総額は5800万ドル(約92億8000万円)。一方、CEOから執行会長(Executive Chairman)に就いたティム・クック氏の同年度の目標報酬は4700万ドルとなる。
クック氏の25年度の総報酬は7430万ドルだった。今回の目標報酬4700万ドルは、これと比較すると約37%少ない水準となる。ただし、CEOを退いたとはいえ、クック氏の報酬水準は依然として非常に高い。執行会長として取締役会を支えるだけでなく、アップルの重要な政策対応や対外関係などでも引き続き重要な役割を担うとみられている。
ターナス氏は2001年にアップルに入社し、21年からハードウェアエンジニアリング担当上級副社長を務めてきた。アップルにとって今回のCEO交代は、2011年にクック氏がスティーブ・ジョブズ氏からCEOを引き継いで以来、重要なトップ交代となる。
今後の焦点は、ハードウェア出身のターナス氏がアップルの次の成長戦略、とりわけAI分野でどのような成果を上げられるかに移る。巨額の株式報酬を業績に連動させる今回の報酬体系は、その成否を株主価値という明確な指標で評価する仕組みともいえそうだ。




