Midea、「エージェント型工場海外展開ソリューション」を発表、中国製造業の海外進出を支援

仏山市(中国)、2026年6月18日 /PRNewswire/ — 中国の家電大手である美的集団(Midea Group)は2026年6月9日、「エージェンティック海外展開ソリューション」を発表しました。このソリューションは2025年8月に世界初のWRCA認定「エージェンティック工場」を取得した荊州の洗濯機製造工場の成功を基に、モジュール化、標準化、現場検証の末に構築されたされたものです。また、異文化環境での従業員教育や国際サプライチェーンのトレーサビリティ機能が含まれており、世界各地の工場へ迅速に展開できるよう12のモジュールに分解されています。

デロイトによると、中国企業の55%が海外進出による成長を目指しているとされています。Mideaは、海外展開における主な課題として、国境をまたぐ長距離サプライチェーン、輸出先市場ごとに異なる品質基準、そして言語、文化、労働規制の違いによる多国籍人材の管理を挙げています。

Full PV coverage at Midea Thailand Factory
Full PV coverage at Midea Thailand Factory
Full automation powered by KUKA robots at Midea Thailand Factory
Full automation powered by KUKA robots at Midea Thailand Factory

このソリューションは、にあるMidea Thailandの冷蔵庫製造工場に導入され、実証済みです。同工場において、25の業務シナリオで72種類のAIアプリケーションと13の主要AIエージェントを導入した結果、受注から納品までのリードタイムを43%短縮し、顧客クレーム率を32%削減、従業員の研修および認定期間を62%短縮することに成功し、中国のスマート製造技術が海外でも再現可能であることが実証されました。

人材育成の分野では、AIGC(AI生成コンテンツ)とVRを組み合わせた多言語研修システムを導入したことで、新入社員の研修期間を従来の8日間から3日間に短縮しています。品質管理では、1,200万件を超える品質関連事例を蓄積した専門知識データベースを活用した「VOC-to-VOP」と呼ばれる7段階の品質管理ソリューションを構築し、顧客からの苦情に対し生産ラインや根本原因を数秒以内に特定することを可能にしています。

また、サプライチェーンを強靭化するため、35の重要拠点をリアルタイムで監視する越境サプライチェーンAIエージェントを開発し、異常発生時の対応時間を従来の48時間から12時間以内へ短縮し、原材料の納期遵守率を96%以上に維持しています。さらに、Mideaの子会社である安得智聯(Annto)の統合KD(ノックダウン)物流ソリューションと組み合わせることで、99%を超える部材キッティング率を実現しています。

タイ工場では、完成品の不良率が50%削減されたと報告されています。また、Midea Cloud、KUKA、Annto、Hiconics、CLOU Electronics、Midea Building Technologiesも、自動化生産ライン、再利用可能な包装システム、統合省エネソリューションなどを通じてこの取り組みに対するコスト削減と効率向上を支援しています。

また、同社は「Mideaグローバルパートナープログラム」も発表しました。美的集団(Midea Group)の副社長兼最高デジタル責任者であるSimon Zhang氏は、「単に標準化された機械を提供するものではなく、同社が蓄積してきた経験を実践的なノウハウと導入支援として提供するものです」と説明しています。

こうした共同構築モデルは、すでに成果を上げています。2024年にタイで生産能力を拡大したパートナー企業、武漢宏海科技(Wuhan Honghai Technology)は、Mideaの支援を受けて、インフラ整備から生産ラインの稼働開始までわずか5カ月で達成しました。同パートナーのタイにおける事業規模は、2025年に1.6倍に急増しました。美的に18年間供給を続けてきた厦門合興包装(Xiamen Hexing Packaging)は、このパートナーシップを活用して、国内の原材料サプライヤーからグローバルパートナーへと変貌を遂げ、東南アジアや北米に工場を設立するとともに、2025年にはMideaのグローバル戦略パートナーのホワイトリストに追加されています。

関連記事