BYDがタイにEV工場建設、年産15万台規模
ASEAN域内・欧州にも輸出へ
電気自動車(EV)世界大手の中国の比亜迪(広東省深セン市、BYD)は8日、タイにEV工場を建設すると正式発表した。2024年に操業を開始し、年産規模15万台を見込む。BYDが中国以外にEV工場を建設するのは初めてで、タイ国内で販売するほか、電動化が進む東南アジア諸国連合(ASEAN)域内や欧州への輸出も行う。
同日、タイの工業用不動産開発会社WHAグループとEV工場用の用地の購入で合意し、両社がバンコクで正式発表した。場所はラヨン県の工業団地「WHA Rayong 36」で、面積は96ヘクタール。
タイの投資委員会 (BOI) は8月、BYDによる179億タイバーツ(約4億9,100万米ドル、約708億円)のEV生産プロジェクトなど多くの投資案件を承認したと報じられていた。
BYDは8月8日、バンコクでをタイ乗用車市場への正式参入と年内のタイでのEV販売開始を予定していると公式発表した。
タイでは、中国の自動車大手、上海汽車集団(SAIC)傘下の英系MGモーターと長城汽車(GWM)がすでに完成車組立ラインを設置しており、中国自動車ブランドとしては3社目となる。